ロジカル面接術 基本編 2009年―自己分析・ES・面接の完全制覇 面接官も読んでいる本 (2009) (単行本)

 
ロジカル面接術 2009年基本編
 明後日にはスプリングインターンの面接があります。
面接対策は何もしてないので急遽購入。もっともっと早く買っておくべき本でした。
恐らく就職活動する上で一番最初に買うべき本。追記(これはいいすぎた。最初に買うべき本は先日紹介した「就活の法則」)


 タイトルで「ロジカル面接術」とあるが、大抵の就活生はロジックの大切さ、就職活動での使い方等は心得てると思う。就活ってのは、企業のウォンツ*1=面接=ES=適正検査=志望動機・自己PRを同一にする作業。そりゃ論理大切ですよ。この本に書いてある「ロジカル面接」ということについて、他の本やセミナーで散々言われていること以上の内容は感じない。それでもバーバラ・ミントのピラミッドストラクチャーみたいのを採用して、非常に分かりやすく説明しているので、就活におけるロジックについて曖昧な人は読むべきだ。

 この本がいいと思ったのはそれ以外の部分です。

1.ESや自己PRにおいて「コミュニケーション能力」をアピールするのはもったいない。
 もちろん圧倒的な実績がある場合は別です。外人200人以上友達がいますとか、有名人に突撃取材を繰り返して、仲良くなりました。とか。ただコミュニケーション能力というのは、他でアピールできるからです。

それは「面接とグループディスカッション」です。

コミュニケーション能力っていうのは、ビジネスマンとして、社会人として絶対に必要不可欠な能力です。ですから特別に実技試験があるのです。それが面接とGDだと思います。ですから、ここでアピールすればいいのです。百聞は一見にしかず、といいますが、いくらコミュニケーション能力をES等でアピールしたって、ここでの評価の方が面接官の印象に残るものだと思います。つまり、GDにおいて協調性を見せたり、面接において面接官と会話のキャッチボールをすることによりコミュ能力をアピるのです。だから自己PRにおいてコミュニケーション能力をアピールするより、他の能力(本書で問題解決力と行動力としている)をアピールしたほうがいいのです。(ちなみにESや自己PRや志望動機における論理性、一貫性も大切なコミュニケーション能力のひとつ)


2.クリエイティビティ=企画力をアピールするのは要注意

 これするとハードルがあがるよ。っていうこと。天才的発想力(アイディアがふってきた的な)をアピールするならば、よっぽどの実績を上げる必要があります。著書では「学生時代に芥川賞取りました」級である必要があると書いてます。それよりも、論理的な問題分析力、問題解決力をアピールするほうが「ビジネスマンとしての素養がある」と思われます。よく広告代理店のESで「俳句を10句」書きなさいとかありますが、あれは加点式で一部のズバ抜けたモノ以外は全部0点だそう。周囲の人より0・5点くらい多くクリエイティビティがあったとしても、その程度の差でアピールするのは損をすることになる、ということです。


3.「志望動機」のブラッシュアップ
 「どうしてこの業界なの?」には答えられる人は多いでしょう。でも「じゃあどうしてウチなの?」っていう質問にははっきり答えられますか?ここをしっかりすれば周りと差をつけることができるし、相手に「こいつは優秀だけど、他の会社に入りそうだな」なんて思われる事が減ります。たとえば業界2位のB社の面接で、「どうしてウチなのか?」に答えられなかったら面接官はどう思うでしょうか。「あ、どーせ業界1位のA社に受かったら、そっちいくんだろーな」って思われてしまいます。これは大きなマイナスです。ま、ほんとにA社が第一志望ならいいんですがw

 具体的な方法としては、企業理念→企業戦略→事業戦略、業界での位置付け、人事制度等をよく調べることです。よく比較される松下とソニーだって偉い違いです。



「ロジカル」と題するだけあってとってもすっきりしていて、読みやすいし、特に後半部分のリアル学生による「自己PR」ブラッシュアップのプロセスなんかとてもタメになった。これあれば後はSPIと業界本以外は買わないなー。




1「ニーズとウォンツってどう違うの?」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1394184.html
疑問に思ったので。こりゃ俺間違ってるかな。