牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書)
- 作者: 坂口孝則
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 新書
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就職活動日記兼、書評です。
ややマイナーかも知れませんが「調達」という職種について。
「資材部」とか「購買」なんて言われたりもしますね。
要は「商売に必要なものを買ってくる」仕事かと。
「バイヤー」っていえば聞こえはいいですけど、
製造業においては購入対象は材料ですからね・・・「金属」とか「部品」とか・・・
商社やアパレルのような華やかなバイヤーのイメージとはぜんぜんちゃいますね 笑
この本読んでみて素直に思ったのは、やっぱり泥くさいです。
海外のうさんくさいメーカーを相手にしたりしなきゃいけないし、
扱う金額も大きいので、トラブルが発生しやすい。
「買う側」という立場を利用して、「脅迫」めいたことをしてみたり、取引先と癒着したりね。
そして、1円の変動が大きくコストに関わってくるプレッシャーの強い仕事だと感じました。
しかも今まで余り注目されていなかったため、企業での地位は低いところが多そうだ。
でもやりがいがある仕事だと思った。そして、海外に関われる確立も高い。
最終的には「調達」先をM&Aしちゃうとかね。やること大きいです。
今まで日の目を見なかった分、これからの時代特に注目される部門だと思います。
製造業の支出の大半は「購買」にあるから、ここが改善されれば大幅なコストダウンになる。
プロフェッショナルを目指す価値のある職種と思いました。
就職活動中のみなさん、「調達」どうですか?
※次期東京電力の社長は「資材部」出身だそうだ。これは結構珍しい事らしい。