『日本人の英語』 マーク ピーターセン

GWはほとんどの企業が休みだし、就活生も遊びたいところだけど、

なんつーか金無いよね。

これまでバイトの回数かなり減らしてきてたし。


私はゴールデンウィークほとんど本を読んで過ごしてます。

んなわけで、ひとつ本を紹介。



大学時代に身をつけておきたいもののひとつが『英語』です。

働きながら英語を勉強すんのはしんどそうだからさー。

なんで就職活動が終わったら、英語の勉強を始めようと思ってます。

TOEIC向けの勉強をせず、TOEIC900overくらいに(今825です)


英語を身に着けたいと思ってる、全日本人におすすめなのがこの本。

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

1988年出版で今でも売れている有名な本です。


今読んでるんだけど、目からウロコだわ。

特に冠詞の"a","the"についての説明。

名詞にどの冠詞を付けるか、複数なのか、で激しくニュアンスが変わります。

っていうか文の意味が変わってしまう。


まずこの例文を読んで欲しい。

I ate a chicken in the back yard.

多分俺みたいな留学経験も無い人はサッと読んで、

「裏庭で鳥肉食ったんかー」

って思うけど、この文の意味は

「裏庭で鶏を一羽(まるごと)食べた」っていう意味になる。

"a chicken"は「一匹の鶏」っていう意味になるから。

鶏肉を食べた、といいたいなら

I ate chicken in the back yard.

としなければならない。("chicken=鶏肉")


英語の意識として冠詞は非常に重要で、

まず名詞が来るのではなく、それは"a"なのか"the"なのか"複数形"なのか

が先に来るんだって。

つまりそれは“一般的な”ものか、?特定の”ものか、?ひとつ”か、?複数”か、

っていう概念が名詞よりも先にくる。


だから、ある名詞が思い出せないときでも、冠詞を先に言う。

「I want a...uh...uh...chicken!」

というように。

(鶏が一匹欲しい、ということを言いたいが、英語の意識として?一匹の何かが欲しい”ということが先に頭に来る)


このように、すべて概念をしっかりと教えてくれ、その上で英語がものすごく論理的に組

み立てられていることを、この本は説明してくれます。

そして概念から入れば、すべてに応用が利く。


同じ国名でもJapanには"the"が付かないのに、"The U.S.A"には付いてますよね。

こういうのも暗記ではなくてすべて理屈で説明できる。


こういった本を読んで、まずイメージを掴んでから、正しい英文を読み、作っていく。

ひとつひとつの英文の、例えば「この"a"の意味はどういうことか」

を考えられるようになれば、飛躍的に英語の実力は伸びると思います。


薄い本なんで、就活の移動中でも読めると思います。おすすめ。

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)